2013年7月23日火曜日

南米のアウェーゲームは本当に何でもあり


24日にクラブ南米一を決めるリベルタドーレス杯決勝の第2戦がある。

ブラジルのアトレチコミネイロがパラグアイのオリンピアを迎え撃つのだが、初戦を0-2で負けていて(ブラジルのサッカー中継は容赦ないから面白い~リベルタドーレス杯決勝参照)苦しい状況だ。

頼みはホームの後押し。そして、これが南米ではあなどれない力になる。実際、準決勝も0-2で1戦目を落としていながら逆転で決勝に進んだのだ。

1戦目でアトレチコのロナウジーニョがCKを蹴ろうとしたとき、こぶし大の石が2個も投げ込まれていた。ロナウジーニョは両手に石を持って抗議したのだが、実況したアナウンサーは「これが南米、パラグアイです」とアウェーの厳しさを伝えていた。

ブラジル人のスポーツジャーナリストと話をすると、リベルタドーレスのアウェーでは様々な嫌がらせが当たり前のように起きているという。

まず、相手チームが泊まったホテルをサポーターが取り囲み、一晩中発煙筒を焚いて眠らせないようにする。

練習場ではロッカーやトイレにすべて鍵がかかっていて使えないようにする。

ピッチに出ても、ボールが2~3個しか用意されていない。

東アジア杯で日本代表本チームが料理人を帯同できなくなったとして「アウェーの洗礼だ」と伝えられているが、かわいいものだ。

アウェーと言えば、印象に残るサポーターの行動がある。

アルゼンチンリーグの試合で、エストゥディアンテスとヒムナシアの「ラプラタ・ダービー」だった。

本拠のエストゥディアンテスは元アルゼンチン代表のベロンが所属していたクラブで、赤がチームカラー。一方、アウェーのヒムナシアのチームカラーは青だ。

ラプラタで行われたこのダービーマッチは、アウェーサポーターの入場が禁止されていた。「サポーター同士が過熱して暴動が起きることを防ぐためだ」というのがアルゼンチンの知人の説明だった。

よって、スタジアムの観客は本拠のエストゥディアンテスサポーターのみで、真っ赤に染まっていた。青色はどこにも見あたらない。

ところが、試合が始まってまもなく、上空にハンググライダーが現れた。何をするかと思ったら、グライダーはスタジアムの上から大量に紙をばらまき始めた。

すべて、青色の紙切れだった。

真っ赤な敵サポーターの上に、チームカラーの青色を大量に振りまいたヒムナシアサポーターは、空からの応援を果たすと、上空を旋回して去っていった。ヒムナシアの選手たちはきっと大喜びだったろう。

ここまでやってのける南米の情熱は、ひたすら凄い。

1 件のコメント:

  1. Hi! This is valuable football video.
    Russian Premier League Zenit St.Petersburg against Luch Vladivostok Highlight Scene 2006.
    https://youtu.be/OeMozheB3vw

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