2013年5月23日木曜日

サッカーよりもドラマなのか


午後9時のドラマ「Amor à Vidaが今週から始まった。この午後9時台のドラマは、日本で言えば朝の連続ドラマや大河ドラマのようなもの。人気絶大で、常に話題にのぼる。その裏返しに、人気がないと途中で主人公が代わったりすることさえあるという。

ブラジルのサッカーの試合が夜遅く始まるのは、このドラマのせいらしい。9時台のドラマが終わらないとキックオフできないのだ。

昨年は「Avenida Brasil」(ブラジル通り)というドラマが人気になった。金持ちの暮らしとスラム街に住む人たちとの対比。老若男女を問わない色恋沙汰。サッカー選手の実態など、ブラジルの社会をよく映し出していてすごく面白かった。ポルトガル語がもっと分ったら、より楽しめたと思う。このブログの題名も、このドラマからとった。

Amor à Vida」も、出だしからジェットコースターのような展開だ。金持ちの家の女の子が、ペルーのマチュピチュでヒッピー風の男と恋に落ち、自由を求めて逃げ出す。妊娠するが、カネがなくなりブラジルに戻る。相手の男は麻薬所持で逮捕。女の子はバーのトイレで出産し、失神。女のことが嫌いな兄がそれを見つけ、赤ちゃんを運び出してゴミの山に捨てる。妻と赤ちゃんを出産時に同時に亡くした別の男が、そのゴミの山の上の赤ちゃんを見つけて拾い上げる。その男と、出産した女が偶然、病院で出会う。

ポルトガル語の能力が乏しいため、何を話しているか全く理解できない場面もあるが、ストーリーはおおむねこんな感じだ。

面白いと思うのは、これが現実にあり得そうなことだからだ。もちろん、こんな劇的な展開はないだろうが、社会状況や人々の考え方は現実を反映している。逆に、日本ではこうした劇的、あるいは悲劇的な現実がないから、職業モノや刑事モノ、歴史モノのドラマが多いのだろう。

ともかく、勉強も兼ねてブラジルのドラマを楽しみたい。

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